Dirac量子力学 (1)
自宅警備員と勉強する機会を得てしまったので、そのときのメモをアップしてみる。
まぁ彼はずっと超伝導の勉強をしていたのだが。
Dirac "The Principles of Quantum Mechanics"
化学系の友人(物理化学系らしいが)がこの本を読んでいたので、確か勧めたの俺だったし読み直そうかなと。
もともとはbracket表示が全くのイミフだった時代に読んだもので、次は確かDirac方程式の勉強に使ったくらいか。
当然だがあんなもの買えないので、図書館で勉強していただけである。
訳書は原書にかなり忠実なので、信用してよいだろう。
一次演算子
となる一次演算子
仮定:ある時刻の一次演算子は、その時刻での力学変数に対応する
adjoint
に対して共役虚(conjugate imaginary,complex conjugateとは異なる)のket
より これは複素数と似ている
のとき、self-adjoint 実の一次演算子 実数の力学変数に対応
固有値(eigenvalue)と固有ベクトル(eigenvector)
『固有』に"proper"は使わないらしい
のとき、は固有値に属している、という
なる力学変数の固有値に属する固有ket
Observable:固有値が実、固有状態が完全な組を作る(完備なHilbert空間を作ることと同じ?)
の固有値が離散的か連続的か
1.離散的な場合、
2.連続的な場合、
3.一般的な場合、
仮定:はEnsemble平均を表す。()
:observable :normalizedな固有ket
の平均値は
の平均値は
2つのobservableが交換すれば、同時に両方の固有状態となるketが完全な組を作る数だけ存在する
逆:2つのobservableが、その同時固有状態のketが完全系をなしていれば、可換 これも成立
よってobservableが可換⇔同時固有状態が完備
このようなobservableは同時に観測することができる(ひとつの物理量の観測に、もうひとつの物理量が付随して観測される)
割と簡単なところだったはずなのに時間かかったっていう。
メモ書き無いところは理解したんでしょう。